【レズビアントーク】両親にカミングアウトして良い点・悪い点

カミングアウトは決してすればいいというものではありません。

「する」も「しない」も相手の立場にも立ち考える事が必要です。

その中でも、最もカミングアウトのハードルが高いと言えるのが”親”ではないでしょうか？

【良い点】

「結婚は？」定番質問から逃れられる

３０歳近くなってきたり、地元の友達たちが結婚し始めると親から決まって言われる親の発言。

会社の飲み会などでも言われる「結婚は？」という言葉はうまくかわせても、親からの「結婚は？」の言葉は重くのしかかってくるという人も多いのではないでしょうか。

カミングアウトすることで親も理由が分かれば、これらの質問から逃れることができます。

と、同時に親も理解するには時間がかかりますが、我が子にとっての本当の幸せに目を向けるようになってくれます。

将来への心配を取り除ける

子に「結婚・出産」と「普通」と言われる人生の幸せを望む親は多いですよね。

まさか娘が女性が好きだと思っていない親にとって「早く結婚して孫の顔がみたい」というのは自然な流れかも知れません。

しかし、娘が３０、４０代になってくると、「１人でずっといるのか？」という心配が親には出てきます。

相手が同性だとしても「一生一緒に寄り添えるパートナーがいる」という事実は、そんな親の心配を取り除ける事もあります。

緊急時にスムーズ

一生やっていこうと決めたパートナーと親が繋がっていることで、病気や事故などの緊急事態が起きた時、スムーズに連絡を取り合うことができます。

財産の分与

同性婚がまだ認められていない日本では何もしなければ、死んだ場合、子供がいなければ①親②兄弟といった順に財産は振り分けられていきます。そこにパートナーは入れません。

パートナーに残す際には「遺言」を残すことが必要になってきます。

この遺言通りに執行する際、親・兄弟が理解してくれていればよりスムーズに事は進みます。

【悪い点】

全く理解を得られない

親にカミングアウトしたら「二度と帰ってくるな」など全く理解を得られなかった話は、やはり今でも少なからず聞きます。

親には親の考え方があり、一概に否定はできません。

きっと親も分かりたくても分からない…分かりたくない…そんな葛藤をしているんだと思います。

親といえど１人の人間です。性格や育ってきた環境、それらを考慮した上で言うタイミング、もしくは「一生言わない」という選択を取ることも大事かと思います。

【まとめ】

当事者でさえ自信が同性が好きだと言う事を理解するのに時間がかかるものです。

同じように自身の事を大事に思ってくれてる親も理解をするには同じぐらいの時間がかかるものです。

そしてカミングアウトは決してすることが良いのではなく「言わない」というのも１つの選択肢です。

そして「言わない」というのも親への１つの優しさです。

それぞれの親子関係でベストの選択をしていただけたらいいなと思います。