10人に1人の割合でLGBTと判明!でも、周りにいない…そのワケは?

昨今、ドラマや映画の中にサラッとLGBT設定の役の方がいたり、「 LGBT」という言葉がメディアなどでも多く取り上げられる事で認知が上がったLGBTの存在。

令和に入った今、LGBTの割合はどれぐらいなのか?最新の調査情報をご紹介します。

 

LGBTの割合は?

 

こちらは株式会社LGBT総合研究所が2019年4〜5月にかけて行った大規模な実態調査の結果です。

 

 

2015年に電通ダイバーシティ・ラボが全国約7万人を対象にした調査結果ではLGBT層に該当する人の割合は7.6%

さらに2018年の結果が8.9%でした

そして今回、性的少数者に該当すると答えた方が全体の10%。つまり10人に1人の割合だったのです。

このように年々増加の傾向にあります

 

10人に1人もいるんですね。これはインパクトのある数字。確かに、AVANCEのオフ会でも、知らない人たちがたくさんいて、当事者でさえ、こんなにいるんだーって驚く事があります。
そうそう、それは本当に思う!よく参加者さんから「人がかぶっていかないんですか?」と聞かれますが、これ本当に…毎回8割以上は我々も初めましての方にご参加いただいているんですよね。地方はまだそこまでかもしれないですが、東京にいれば出会いに困ることはない!とすら思えます。イベントに行けば大混雑だし、オフ会では満席が相次いでますからね。

山口

ホーリー

…が…そんな東京に住みながら彼女はいません(泣)LGBTの割合と彼女が出来る確率はまた別物ということか…。

 

LGBTという言葉の認知度が9割超え

 

劇的に増えたと言っても過言ではない上がり方をしているのが、「LGBTという言葉の認知率」

 

 

2016年の54.4%から3年間で91.0%と大きく伸びています。これはLGBTを題材としたドラマのヒットなどによりメディアに取り上げられる機会も多くなった事が要因にあったかと思います。

しかし、その一方で理解率は増えたといえ、57.1%にとどまっています。認知率にいかに理解率を近づけるかがこれからの課題となります。

 

理解というのは難しいですよね。言葉だけでもL=レズビアン、G=ゲイは比較的分かる方も多いかもですが、「じゃあBとTは?」と聞くと答えれない方は多いかもです。さらにそこから掘り下げていくと、もう当事者の私ですら分からない部分があります。
私も掘り下げていくと曖昧な部分が出てくるかも…「レズビアンのボーイッシュ」と「トランスジェンダー」の違いとか、当事者以外の方が完全に理解するのは難しいですよね。でもこれだけ認知度があがっている事は、素直に嬉しいです。

ホーリー

 

LGBTの人は身の回りにいない?

 

LGBTの割合が10人に1人、認知度も90%以上という数字が出る中でも、その存在を実感として得られていない方の数字が圧倒的に高いです。

 

 

10人に1人いるはずが、83.9%の方が「身の回りにはいない」と回答しているのです。

この裏にあるのが当事者のカミングアウト率が低いという事が考えられます

 

 

カミングアウトの割合

 

 

カミングアウトを誰にもしていないという割合が78.8%。友人にさえ14.5%と低い結果となっています。

 

カミングアウトする事が良しとは言えませんが、支障がなければカミングアウトしたいという方は25.7%おられます。

 

 

カミングアウトしたいと思う方が支障なく出来る環境作りも重要です。

一方で支障がなくてもカミングアウトは必要ないと思う方が、それよりも多い40.1%となっています。どちらを選んでも住み良い世の中になる事が願われます。

 

カミングアウトはする必要性がなければしなくていいものですよね。知り合いの会社では結婚すると新婚旅行の為に有給がもらえます。もし一生を共にするパートナーが見つかった時、ぜひ同じ制度を利用したいけど、その為にはカミングアウトを…と考えると、諦めざるえないのかなと思っていると話していました。
ボーイッシュだと、なんとなく周りから「そうかな〜」と思われがちなので、「もう言っちゃえ」という感じの方も多いかもです。でもカミングアウトした事で働きにくくなったという話を以前より少なくなったものの、まだ聞くこともあるので、やっぱり慎重になっちゃいますよね。

山口

LGBTの人とどう接すればいいの?

 

そして実際にLGBTの方とどう接すればいいか分からないという方は多くおられます。

 

 

今まで通り変わらず接してくれたらと思うのですが、どこかで気を使ってしまうものですよね。「こういう時は?」と聞いてもらえるのが一番ですが、こちらも聞きやすい雰囲気を作ることも大事なのかなと思います。お互いの歩み寄りで解決していけたらいいな。

 

まとめ

 

より正確な理解度を高めるためにも、学校での教育や企業での研修を行う事で、今より多様性が認められ、皆が生きやすい学校・社会作りが進むといですよね。

 

山口

当事者としては嬉しいことに年々、住み良い社会になっていることは実感しています。でも1つの枠にはめられがちな学校ではまだまだ辛い思いをしている子供達が多いのではと思います。ぜひ教育現場から変わっていけば嬉しいです

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