意外と多い”バツイチ・シングルマザー”のビアンさん

自身が「レズビアンかも?”」と気付くタイミングは本当に人それぞれです。

その中で女性として結婚や出産をした後に「女性が好きかも?」と気付く方も多いのです。

山口

この事に気付いたのは数年前に「バツイチ・シングルマザーさんオフ会」を開催した時です。予想を超える人数の方にご参加いただきました。「いつ女性が好きか気付いたのか?」というのも人ごとに全く違うものだったんです。

 

CASE① 結婚して数年後…「あれ?」と気づきました

 

 

Aさんは20代前半で男性と結婚。自然の流れで子作りもしていたそうです。

しかしどちらが原因なのか何年たっても子供は出来ず…夫婦の関係も無くなりました。それに伴い、子供が欲しいというAさんの気持ちも薄れていきました。「子供が欲しい」という気持ちが無くなった時、その男性に対しての気持ちにも疑問を持ち始めました。

本当にこの男性が好きだったのではなく、子供が欲しかったのでは…じゃあ私の「好き」という気持ちはウソだったの?という自問自答を繰り返す日々。

男性と結婚して既に9年、Aさんは30代になっていました。

その時にたまたま仕事で一緒だった女性の事がずっと気になっている自分の気持ちに気付いたそうです。それは結婚までした男性に抱いたそれとは全く違う気持ち。

「あれ?これが本当に好きという気持ち?」

ということは私は…悩んだ末にAさんは男性と結婚10年目にして離婚。

その後、自分の気持ちを確かめたいとビアンさんのオフ会などに参加すると、本当に自然体でいられる自分に気づき「女性が好き」という気持ちに気付いたのです。

 

CASE② 世間体を気にして結婚・出産したけど…

 

 

地元に住み続けていたBさん。同級生たちが結婚していく中で、Bさんもソロソロという周りからの無言の圧力が…。「女性が好き」だという気持ちにずっと前から気づいたいたBさんですが、そういった世間体に流され好意をもってくれた男性と結婚。

そして2人の子供を出産。

しかし子供が3歳と5歳になり、保育園に通い出し自分の時間が少しづつ持てるようになった時…「これが本当に自分が望んでいた幸せのカタチなのか?」という疑問が強くなっていったそうです。

そこから離婚をしても子供達を育てられるように仕事復帰。1年後には旦那さんに本当の事を全て打ち明け離婚をしたそうです。自身に振り回すような形になってしまった旦那さんに対して申し訳ない気持ちでいっぱいだったBさん。理由を聞いた旦那さんが理解を示してくれた事がせめてもの救いでしたと話されていました。

 

CASE③「女性が好きでもいい」と言ってもらい結婚

 

 

女性も男性も恋愛対象ではあるけれど、どちらかというと、これまで女性と付き合う事が多かったCさん。

そんなCさんにずっと好意を寄せていた幼馴染の男性がいたそうです。ちょうど彼女もおらず1人だったCさんに意を決して告白してきた男性。Cさんは「恋愛対象が女性なんです」という事を説明したそうです。すると男性は「女性が好きでも良い。結婚を前提に付き合って欲しい」と。。。

幼馴染としてもちろん大好きだった男性のその真剣な気持ちに打たれたCさんは「この人となら」と思い交際。そして結婚をしました。

しかし…2、3年後。愛情をたっぷり注いでくれる男性といても、やはり女性に目がいってしまう…「こんな素敵な人だからこそ、このまま一緒にいてはダメだ」と、別れを決意。男性は「いつかそういう気持ちは無くなると思ってた」と言っていたそうです。

 

CASE④ 「女性が好き」なんで言える時代ではなかった

 

 

山口

「バツイチ・シングルマザーオフ会」を開催した時、比較的40歳以上の方が多かったんです。そこにはちょっと切ない理由があったんです

 

今でこそ「 LGBT」という言葉がメディアでも取り上げられ認知度があがり、少しずつ住み良い社会となりつつありますが。10〜20年前は全く違いました。女性は男性と恋愛し結婚し出産するのが一番の幸せとされ、30代になっても結婚していない女性がいれば周りは「なぜ?」と興味本位に聞かれる、そんな古い価値観が根強く残る時代。

女性が好きとは気づいていても誰にも話せず、自分の中で押し殺すしかなったのです。”周りと違う自分”にならないよう結婚。”周りが思う幸せ”を10年、20年かけて築いてきた今…時代は変わり。

「自分らしく生きられる時代」になった時、それまで自分の中に留めていた気持ちがフツフツと湧いてくる…「やっぱり女性が好き」

もちろん、これ以外にもそれぞれの理由はあるかと思いますが、聞いた中で、これが一番多い理由だったのです。

 

まとめ

 

色々なケースがありましたが、1つ共通しているのは皆さん、決断を後悔せず今の人生を楽しまれているという事です。紆余曲折あったからこそ、自分らしく力強く生きてるという印象が強く素敵な方々ばかりでした。

「時代が」「世間体が」とならない自分らしく生きられる社会であって欲しいです。

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